ようやく妻の意識が正常に戻ったようだった。この1ヶ月の間、彼女の意識は現実と夢の間を常に行き来していた。主治医がどんな薬を使っていたのか、私には分からない。身体が動かないばかりか、言葉も満足に話せない、そんな酷い副作用の状態からようやく生還して来たような気がする。
後は食事も満足に摂れなかったような栄養失調状態から脱して、早く戻って来て欲しい。
Keith Jarrettのケルンはジャズファンだけではなくかなり広範囲に流行った記憶がある。私は特に聴きたいとは思ってはいなかったのだが、あまりに流行っているのでついつい買ってしまった口だ。(そういえばソロコンサートまで買ってしまったなぁ。 )
Keith Jarrettは「生と死の幻想」と「残氓」が好きで好んで聴いていた。それに比してソロものはレコード買ったものの余り聴かなかった。
妻のいる病院からの帰り道、ケルンを何10年ぶりかで聴いてみた。昔聴いた頃と違って、聞き方がちょっと変わったかもしれないことに気が付いた。若かった頃は音に対して真っ正面に向き合って聴いていた。でも今は、演奏者の側に立って聴けるようになったということができそうだ。つまり自分がKeithになって演奏しているような気分で聴けるのだ。
おそらく若い頃はJBLのスタジオモニターの前で出て来る音と対峙して聴いていた訳だが、昨今はiPodや、机の前でiTunesで小音量で聴くようになったことと無関係ではないのかもしれない。
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