Wednesday, December 1, 2010

Annette Peacockは好きですか?

10月の頃だったろうか、Order Made ClubでAnnette Peacockの"I'm the One"のCD化を進めているという話を聞いて1票を投じてみたのは。
もしこれが実現すれば世界初CD化だという。
投票締め切りはこの12月31日だ。果たして世界初CD化は実現するものなのだろううか。

このアルバムがLPで発売になったのは1972年で、何気なくレコードショップで買い求め、聴いてみて衝撃を受けたのは今でも憶えている。
「すげ〜!」実にただこの一言だった。

私は基本的にはフォーク、ロック、ブルースファンだったのだが、偶にはジャズ喫茶に行って何となくジャズも聴いていた。
この"I'm the One"は、所謂メインストリームジャズとは全く違っていて、こういうジャズもあるのかと驚愕した訳だ。
最も70年代の初めは当時の言葉で言えばNew Jazzと言われたカテゴリーの時代であり、 Milesの"Bitches Brew"直後で、Return To Foreverや、Mahavishnu Orchestra、Weather Report等、次々と従来のジャズの概念にはないグループが現れた時代でもあった。

またこのアルバムではバックの演奏もさることながら、最も気に入ったのはAnnetteの表現力、その情念とエロスが迸るような彼女の歌唱だった。
その後ジャズ関連の雑誌等でAnnetteの事や、Annette Peacock=Paul Bley Synthesizer Showを調べたりして、既に発売されていた"Dual Unity"を買い求めたりしていたが、実質的にAnnetteの初リーダーアルバムとしての本作の方が一歩も二歩も先んじていて衝撃的だったと言える。

70年代後半、AnnetteはPaul Bleyと別れ、英国へと渡る。
残念ながらその後にリリースしたアルバムでこの"I'm the One"を超えるものはない。

<2011.03.31追記>
結局のところOrder Made Clubでの復刻は叶わなかったのであるが、2月の末にcdbabyで"I'm the One"の500枚限定のサイン及びシリアルナンバー入りCDがリリースされるような記事を見た。
入荷したらメールを送ってもらえるようにしておいたところ、この3月の初めにその知らせはやって来た。
そして漸くCDが到着したのは3月30日の事。
w/lv Annette Peacock といういつものサインと、シリアルNo.233が記されていた。
残念ながらジャケットデザインはオリジナルと同じではない。
ひょっとするとこの色彩がアメリカでのオリジナルだったのだろうか?
 

1 comment:

kantoshi said...
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