Monday, January 18, 2010

Straight, No Chaiser!

この10数年ずっと飲んでいるバーボンがこのBOOKER'S。
アルコール度数が63.5度と、かなりのものだ。
これをストレートでちびちびと飲むのがお決まりで、当然Straight, No Chaiserと言う訳。
初期のBOOKER'Sは、黒い木の箱に入っていた。この頃は今より遥かに旨いバーボンであった。
白木の箱に変わってから味が落ちたと感じた人間は私だけではなかったと思うが、それでも今手に入るバーボンでこれに優るものは無いのではないか。

バーボンを飲むようになったのは、大学を終えて就職し、自分のカネで酒を自由に呑めるようになってからの事だ。
サントリーがI. W. HARPERを輸入し始めた頃、深夜にモノクロのTV-CMを流していた。
そのTV-CMがいたく気に入っていて、バーボンはまずI. W. HARPERから始めた。
10数年に渡って、飲み屋でも自宅でも飲んでいた。その後結婚してからは、Wild Turkeyに変わった。そして今はこのBOOKER'Sだ。

さてもバーボンに似合う音楽と言えば絶対にジャズな訳だが、今日は久しぶりで山本剛のMistyを聴いている。
Erroll Garnerのバラードの名曲Misty、Erroll Garner本人以上に素晴らしい演奏をした1974年、Three Blind Miceの名盤だ。
昔、東京出張での仕事を終え六本木のミスティに行けば、コンコンとスタインウェイの調律を行いながら酒の入ったグラスに口をつけ、また音の微調整をしながらいつの間にかMistyを弾き始めるハウスピアニストの彼の姿に出くわすことがあった。
いつぞやはたまたま所持していたカセットレコーダーでこっそりと録音してしまったりしたが、そのテープは一体どこへ行ってしまったのか?音質はひどいものだったが、貴重な音源だったなと思う。

東北新幹線が開通して一泊での東京出張と言うのが少なくなってからは、ミスティとはとんとご無沙汰になり、そのうちにSwing Journal誌で閉店を知ることになる。
六本木がまだ大人の街だった頃の話ですな。
 

2 comments:

わに said...

時勢でアルコールの隆盛ってのはいろいろ変化がありますが
税金の関係で高価だった頃の方がウイスキーの人気が高かった気がします
そんななか税率が代わり手軽な価格帯になってしまうと値段一辺倒の中でさらに安いものをということになり焼酎ブームが到来しウォッカベースの飲み口の良いお酒が広まっていきました
そんななか、やっぱりバーボンなどをチビリチビリとヤリながらJAZZに浸るって
まさに大人な感じに憧れるんすねぇ
最近JAZZに詳しくなりたいってのはその一環であるわけです
固ゆでだなぁーー

kantoshi said...

Booker'sなんて4,980円ですからね。
ありがた味がないと言えばないんですよね。
最初に飲んだ黒箱の1本は12,000円位したような記憶です。
酒のディスカウンターに行くと、I. W. Harperなんぞは1,680円、Wild Turkeyでも1,980円でしょう。
気楽に呑めるのは良いが、ありがた味がなくなると同時に味わいも落ちたような気になります。
支払った対価がその味に加わっているような気がしますからねぇ。