Monday, August 31, 2009

雪豹現る

Macの最新OS、MacOS 10.6 Snow Leopardが8月28日に発売になったので、さっそく購入してインストールした。

前バージョンのLeopardはOSを買って用意していたものの、メインのシステムにインストールそびれてしまい、結局の所外付けHDDにインストールしておいて、メインシステムのTigarに不都合が起こった際にたった一度だけ外付けHDDからブートして修繕に使ったという履歴しかない。

今回は買ったその日に問答無用で上書きインストールしてしまった。
思いがけずSnow Leopardのアップグレードディスクだけで、途中でLeopardのインストールディスクやシステムそのものを確認されないまま、一挙に2階級特進してしまったという訳。

アップルの言っているTigarユーザーはBoxセットを買ってねというのは、物理的な問題ではなく、単にライセンスだけの問題を言っていたのね。

上書きインストールで特に問題は発生せず、フォルダのアイコンが変わったなといった印象程度で、Tigarからでも結構地味なアップグレードのようだ。
しかし、DVDが奇麗になったとか、いずれじわじわとSnow Leopardの利点が感じられるようになるのかもしれない。
それまで暫くは、壁紙はこのままだな。
 

Wednesday, August 19, 2009

Les Paulのことなど

Les Paul氏死去の話を聞いたのは、お盆入り間もなくの8月14日、某巨大掲示板のレスポール関連のスレだった。
日本の新聞に載ったのは翌日だったはずだ。

実は私はエレクトリックギターとしてのLes Paulは好きだったが、ギタリストとしてのLes Paul氏の音楽を未だかつて聴いた事はない。

Lester William Polsfuss、通称Les Paul。ギブソン初のソリッドギターLes Paulの生みの親。おそらく彼と、Eric Claptonが居なかったとしたらロックのサウンドは今とは違っていたものになっていたのかもしれない。

なぜ私がギターとしてのLes Paulが好きだったのか? それは1にも2にも、Bluesbreakers時代のEric ClaptonがLes Paulを使っていたという理由の他には何もない。ここでClaptonはLes Paulに搭載されていたPAFと、Marshall 1962との組み合わせでロックサウンドの原型を作り出したのだ。
CreamからBluesbreakersへと逆にEric Claptonを聴いていった二十歳そこそこの私は、若きClaptonのブルースに取り組む姿勢、サウンドにすっかり魅入られてしまったという訳であった。

その当時(といっても70年代初めの話だが)、日本のプロでGibsonのLes Paulを使っているミュージシャンはいなかった。せいぜいGRECOの別注でGibsonのPUを装着したものが関の山といったところで、本物のLes Paulは雑誌やレコード・ジャケットの写真でしかお目にかかれなかった代物だった。
その写真を基に製造されてしまったのが、GRECOのEG-360。[写真右]
本物を知らない我々は、こんなのを使って悦に入っていたのだ。アーチドトップの曲面が違う、内部は空洞、ボルトオンネック、そしてあっと驚くハンバッカーもどきのシングルコイルPU。
今ではとっくにレアアイテムなんだろうが音は出る。すっかり磁力が落ちて低域が出なくなったPUは交換、ギア比が12:1でとっても使いにくかったペグも交換。これでVibro Champが復活してくれれば、昔懐かしいサウンドが出せるんだろうか。

今でこそ、GibsonのLes Paulは流通的にも、価格的にも直ぐに手に入るものになってしまった。昔、若い頃にLes Paulが買えなくて、ようやくいい歳になってLes Paulを手に入れた親爺は沢山いるのでしょうね。私もその一人な訳だが・・・

さて、Les Paul氏の冥福を祈って合掌。