今日椎名林檎のニューアルバムがリリースされた。このニューアルバム「三文ゴシップ」は結構な前評判で、さっそく聴いてみた。
椎名林檎に対して、私はそんなに熱心なファンではないが、「絶頂集」「唄ひ手冥利~其ノ壱~」「加爾基 精液 栗ノ花」、東京事変 「 大人 (アダルト)」程度のアルバムは持っている。
彼女の魅力はゴージャスさと毒気かな。このバランスが非常に良いなと思っている。
さて、パソコンを弄りながらBGMとして聴いてみたが、林檎節というか相変わらずのゴージャスさと毒気は感じられるものの、その毒気が薄められているような気がした。
曲によって多彩なアレンジが施されているのがその原因のひとつであり、ビッグバンド風になると中途半端は止めろとでも言いたくなる。もっとロック寄りで良かったのにね。
CDジャケットのアートワークから感じられるのはまず彼女の素直さなのだが、アルバムの全体的なイメージとしては、あれやこれや雑多な衣服を身に着けているのではないか。
もうちょっとストレートアヘッドな林檎が聴きたいな。
ところで、全編肌色の写真のオンパレードだが、SGまで肌色に塗りつぶすというのはどんな意味があるの。
Wednesday, June 24, 2009
Monday, June 15, 2009
Wes Montgomeryのこと
ジャズギターと言えばWes Montgomeryだが、好きで良く聴くアルバムはと言うと 、私はSolitudeを真っ先に挙げる。
再発のLPで1枚1,500円、Vol.1と2に分売されたものだ。
一般に名盤と言われるFull HouseやThe Incredible Jazz Guitarを差し押さえて、何故かこの1965年パリでのモノラル録音を好んで聴いていた。
特に3面目のHere's That Rainy Day〜'Round Midnightがお気に入りだった。
どうやったらこんな風に弾けるのか? 皆目見当が着かず、ただただ驚嘆するのみのギターだった。
ギターを弾く限りにおいては、ジャズをやっていなくてもオクターブ奏法を少し位は試してみるものだが、とてもじゃないが左手が付いて行ける訳がない。
お気楽にブルースなんぞを齧っていた20代の若造に簡単に手に負えるものではなかったのだね。ジャズのコード奏法は比較的簡単にやっていたのだが・・・
以来ジャズギターをやってみよう等と思ったことはない。
さて、今CDでSolitudeを探した所、既にこれは発売されていないのだね。
良く良く調べて行って判ったのは、現在はComplete Live in Paris 1965というタイトルで出ているものがあるということ。また、Live In Paris 1965という別なCDと併せるとパリのライブの全容が判るということだ。
Wesの1965年のライブは、他にWinton KellyとのSmokin' At The Half Noteや、Live in Hamburg 1965を手に入れてみようと思っている。
再発のLPで1枚1,500円、Vol.1と2に分売されたものだ。
一般に名盤と言われるFull HouseやThe Incredible Jazz Guitarを差し押さえて、何故かこの1965年パリでのモノラル録音を好んで聴いていた。
特に3面目のHere's That Rainy Day〜'Round Midnightがお気に入りだった。
どうやったらこんな風に弾けるのか? 皆目見当が着かず、ただただ驚嘆するのみのギターだった。
ギターを弾く限りにおいては、ジャズをやっていなくてもオクターブ奏法を少し位は試してみるものだが、とてもじゃないが左手が付いて行ける訳がない。
お気楽にブルースなんぞを齧っていた20代の若造に簡単に手に負えるものではなかったのだね。ジャズのコード奏法は比較的簡単にやっていたのだが・・・
以来ジャズギターをやってみよう等と思ったことはない。
さて、今CDでSolitudeを探した所、既にこれは発売されていないのだね。
良く良く調べて行って判ったのは、現在はComplete Live in Paris 1965というタイトルで出ているものがあるということ。また、Live In Paris 1965という別なCDと併せるとパリのライブの全容が判るということだ。
Wesの1965年のライブは、他にWinton KellyとのSmokin' At The Half Noteや、Live in Hamburg 1965を手に入れてみようと思っている。
Wednesday, June 10, 2009
エスカレータは丘を越えて
Carla BleyはAnnette Peacockの前のPaul Bley夫人な訳だが、最初に聴いた彼女の音楽はEscalator Over The Hillだった。
Linda Ronstadtや、Jack Bruce、John McLaughlin等がクレジットされていたので聴いてみる気になったのだと思う。
当時は3枚組のLPで箱に入っていた。
ぶっ通しで聴いて2時間あまり。部分的に聴くのを良しとしなかったために、たまの休日にしか聴かなかった。
LP片面を5回ひっくり返す訳だが、なかなかの苦行。おかげでこれまでに10回もまともに聴いたのだろうか?
Linda Ronstadtや、Jack Bruce、John McLaughlin等がクレジットされていたので聴いてみる気になったのだと思う。
当時は3枚組のLPで箱に入っていた。
ぶっ通しで聴いて2時間あまり。部分的に聴くのを良しとしなかったために、たまの休日にしか聴かなかった。
LP片面を5回ひっくり返す訳だが、なかなかの苦行。おかげでこれまでに10回もまともに聴いたのだろうか?
そのため黄金の化粧箱は、今でも奇麗なままで残っている。
昨夜、何と25年ぶり位で聴いてみた。
今聴いても真っ先に感じるのは、全体的にはほの暗い気分が漂っていること。だからこそその暗さの中から響いて来るLinda Ronstadtの歌声は、あたかも天使のそれのようだった。
当時私はどのように感じていたのだろう?
この音楽が録音された1970年前後と言えば、ベトナム戦争の泥沼、オルタモントの悲劇、カルチェラタン、ジミヘン、ジャニス、全学連、岡林信康、What's Going On、ランダムに思い出してみても世の中がそこまで暗かったかな?というような気もするが・・・
さて、Carlaの音楽というのは、Annette Peacockとはまったく反対のように思える。Annetteが情念の音楽ならば、Carlaのそれは理性の音楽とでも言えるだろうか。
Annetteはあくまでも個人の音楽を自ら表現するパフォーマーなのだが、Carlaは自らの音楽を他者との関わりでコントロールしてゆくプロデューサーのようだ。1970年代、ジャズ界に二人の才女を見つけ、30年過ぎて今またこの二人を聴いている。
画像は、Escalator Over The Hillのリーフレットから。左上は表3のもの、大きめのものを貼り込んでおいた。右下は録音時のスナップから。左はJohn McLaughlin、後ろ姿はJack Bruceだろう。
昨夜、何と25年ぶり位で聴いてみた。
今聴いても真っ先に感じるのは、全体的にはほの暗い気分が漂っていること。だからこそその暗さの中から響いて来るLinda Ronstadtの歌声は、あたかも天使のそれのようだった。
当時私はどのように感じていたのだろう?
この音楽が録音された1970年前後と言えば、ベトナム戦争の泥沼、オルタモントの悲劇、カルチェラタン、ジミヘン、ジャニス、全学連、岡林信康、What's Going On、ランダムに思い出してみても世の中がそこまで暗かったかな?というような気もするが・・・
さて、Carlaの音楽というのは、Annette Peacockとはまったく反対のように思える。Annetteが情念の音楽ならば、Carlaのそれは理性の音楽とでも言えるだろうか。
Annetteはあくまでも個人の音楽を自ら表現するパフォーマーなのだが、Carlaは自らの音楽を他者との関わりでコントロールしてゆくプロデューサーのようだ。1970年代、ジャズ界に二人の才女を見つけ、30年過ぎて今またこの二人を聴いている。
画像は、Escalator Over The Hillのリーフレットから。左上は表3のもの、大きめのものを貼り込んでおいた。右下は録音時のスナップから。左はJohn McLaughlin、後ろ姿はJack Bruceだろう。
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