Sunday, May 24, 2009

エミリア・ロマーニャに愛を込めて

"4 Emilia Romagna w/lv"と題された、この地味な体裁のCDは、2007年11月にイタリアの Musica Jazzという雑誌の付録になったAnnette Peacockの同年6月、エミリア・ロマーニャ各地でのライブ演奏を納めたもので、非売品のために一部の好事家にしか知られていないレアなソースだ。
曲目を見ると、「アルバートの愛のテーマ」や「ブラッド」等、彼女自身のお馴染みの曲を演奏したもので、シンプルにパーカッション・ドラムとのデュオである。写真からは演奏者側の様子が想像できる。音を聞く限りでは非常にインティメイトな雰囲気だったのではないか。
左手でピアノの上に設置されたシンセサイザーを弾きながら、右手でとつとつとピアノを叩くというスタイル。その音にパーカションが呼応するというコラボレーション。
何だか60年代末頃のPaul Bleyの演奏を思い出してしまった。確かAnnetteは正式な音楽教育は受けてはおらず、Gary Peacockの次にPaul Bleyと結婚してから作曲やピアノを演奏し始めたと、昔何かで読んだ記憶がある。60年代のPaul Bleyが彼女の演奏スタイルに深く影響を与えていた事は間違いないのだろうね。
機会があればこの「ブラッド」を聞いてみると良い。1972年の"I'm the One"におけるブルース演奏のそれとはまた違った、深遠な印象のある「ブラッド」だ。ECMから新しくリリースされたCDですと言われてもまったく疑わないね。

01. Albert's Love Theme (Annette Peacock)
02. This Almost Spring (Annette Peacock)
03. Nothing Ever Was, Anyway (Annette Peacock)
04. Blood (Annette Peacock)
05. Both (Annette Peacock)
06. The Succubus (Annette Peacock)
07. 1/2 Broken (Annette Peacock)

Annette Peacock: Pianoforte, Sintetizzatore, Voce
Roberto Dani: Percussioni, Batteria
Eric Morabito: Programmazione batteria elettonica (brano 6)

Registrazioni effettuate dal vivo durante il tour Progette Annette Peacock, che ha toccato Ferrara (Aterforum, 17 giugno 2007), Vignola (Jazz in'it, 22 giugno; brani 1, 2), Mondaino (L'arberto - teatro Dimora, 23 giugno, brani 3, 4, 5), Parma (teatro Due, 27 giugno; brani 6, 7) e Lugo (Lugo musica estate , 28 giugno). Tutte le composizioni, i testi le musiche e gli arrangiamenti sono di Annette Peacock, pubblicati in esclusiva da Vicious Music mcps/prs.
®©2007 Vicious Music.
Tempo totale: 40:01
Selezione discografica di Annette Peacock.
Prodotto da Annette Peacock. Coprodotto da Mauro Stocco.
Cd fuori commercio allegato a Musica Jazz n. 11/2007
 

3 comments:

ケロ・サン said...

こんにちは。

このアルバムは非売品なんですね(残念)
どこかで入手する方法は無いでしょうか?
オークション辺りでしょうか。。。

他も少し読ませて頂きました。
ギターされてるんですね!
美しいレスポールですね。
病気なされたそうですが、その後具合はどうですか?
それに、奥様も。。。

私の嫁も去年の今頃、大きな病気で手術しました。色々大変だと思いますが、なんとか乗り越えて下さい。

kantoshi said...

ケロさん、ご来訪ありがとうございます。
"4 Emilia Romagna w/lv"については、ケロさんのブログに書かせていただきました。

ケロ・サン said...

昨夜は詳細ありがとうございました!
後で検索してみます。

ギター、
私もつい2、3年ほど前まではロック寄りでした。
次第にジャズに惹かれるようになりまして、
奥の深さに打ちのめされました。
そして音楽全般に理論が大事だと気づかされたと言う訳です。前途多難ですが。。。

お二人とも、今は普段の生活に戻られたと言うことで、少し安心いたしました。

今、巷ではインフルエンザなど流行してますが、どうぞご自愛下さい。