Friday, March 5, 2010

1年ぶりの亀泉

ほぼ1年ぶりで土佐の亀泉純米を見つけた。うわっ、これは、これはと思い、いそいそと買い込んで行ったのだが・・・。

どう言えば良いのか?
以前飲んでいた当時の印象とはかなり違ったもので、正直戸惑ってしまった。
以前の印象はもっとフルーティーでクールビューティと言ったイメージだった。(昨今の女優で言えば吉瀬美智子といったところか?)
それがその独特のフルーティーさがあまり感じられなくなっているのだ。
その分以前に増して艶っぽさが出ているような気がする。
これは単にこの1年間にこちら側の感受性に変化があったのだろうか。
それとも亀泉側に変化があったのだろうか?
自分の舌に自信を持ちたい気持ちで一杯の私としては、亀泉が変わったとしか思いたくない。

以前に飲んでいたのは、飲み屋では純米吟醸だったが、自宅では純米であった。
この差はさほど大きくはなく、純米吟醸の方が純米より雑味が減り、さらにフルーティな味わいが深かった点だけ。
それでも自宅で食事をしながら飲む酒としては十分においしい酒だった。
それが以前ほどおいしく感じられなくなっている・・・・

こう書いている途中でひとつ思い出した。
そう言えば脳梗塞再発防止のために毎日飲んでいる薬2種類を飲み始めた1年半前、食べ物の味が変わってしまうために担当医に愚痴をこぼしていたことを。
そう、変わってしまったのはこちらの味覚だったのだ。
味覚すべてが変わってしまった訳ではないが、微妙なところで以前と変わって変な味に感じて嫌な気になることがあったのだが、もうそんなことにはすっかり慣れきってしまっていたのだね。

おそらくはそういうことだったのだ。
こんなことでくどくど考える必要はなかったのだ。
微妙な味が分からなくなっている部分があるのだろう。
ならば、今現在の味覚なりに美味しい酒を探せば良いだけのことなのだよ。