Sunday, May 31, 2009

ちょっとは戻ったのだろうか?

直感的にピピっと来て、試しに8ヶ月ぶりでギターを弾いてみた。
昨年秋に脳梗塞と診断された直後は、左手の薬指と小指が自由に動かないことと、左右の手がシンクロできずに早いフレーズが弾けなくなっていたのだが、今現在ではそんなことはなくなっていた。
梗塞を起こした部分が蘇生したのだろうか、それともどこかでうまく繋がったりしているのだろうか。
そうは言っても暫く弾いていなかったのだから、ミスタッチが多発するのは仕方がない。
それを差し引いても、黙っていて8ヶ月でここまで回復している事にびっくりした。
このまま普通にに練習していれば殆ど以前のように弾けるようになるのは間違いないだろう。
でも、ブルースを弾いていても、昔取った杵柄が逆に邪魔をして駄目なような気がする。
ここは、一度初心に帰って、どこかのギター教室で一からジャズでも始めた方が良いのではないか。そんな気がしているが、どんなもんだろう。

photo by Toy Camera
 

Sunday, May 24, 2009

エミリア・ロマーニャに愛を込めて

"4 Emilia Romagna w/lv"と題された、この地味な体裁のCDは、2007年11月にイタリアの Musica Jazzという雑誌の付録になったAnnette Peacockの同年6月、エミリア・ロマーニャ各地でのライブ演奏を納めたもので、非売品のために一部の好事家にしか知られていないレアなソースだ。
曲目を見ると、「アルバートの愛のテーマ」や「ブラッド」等、彼女自身のお馴染みの曲を演奏したもので、シンプルにパーカッション・ドラムとのデュオである。写真からは演奏者側の様子が想像できる。音を聞く限りでは非常にインティメイトな雰囲気だったのではないか。
左手でピアノの上に設置されたシンセサイザーを弾きながら、右手でとつとつとピアノを叩くというスタイル。その音にパーカションが呼応するというコラボレーション。
何だか60年代末頃のPaul Bleyの演奏を思い出してしまった。確かAnnetteは正式な音楽教育は受けてはおらず、Gary Peacockの次にPaul Bleyと結婚してから作曲やピアノを演奏し始めたと、昔何かで読んだ記憶がある。60年代のPaul Bleyが彼女の演奏スタイルに深く影響を与えていた事は間違いないのだろうね。
機会があればこの「ブラッド」を聞いてみると良い。1972年の"I'm the One"におけるブルース演奏のそれとはまた違った、深遠な印象のある「ブラッド」だ。ECMから新しくリリースされたCDですと言われてもまったく疑わないね。

01. Albert's Love Theme (Annette Peacock)
02. This Almost Spring (Annette Peacock)
03. Nothing Ever Was, Anyway (Annette Peacock)
04. Blood (Annette Peacock)
05. Both (Annette Peacock)
06. The Succubus (Annette Peacock)
07. 1/2 Broken (Annette Peacock)

Annette Peacock: Pianoforte, Sintetizzatore, Voce
Roberto Dani: Percussioni, Batteria
Eric Morabito: Programmazione batteria elettonica (brano 6)

Registrazioni effettuate dal vivo durante il tour Progette Annette Peacock, che ha toccato Ferrara (Aterforum, 17 giugno 2007), Vignola (Jazz in'it, 22 giugno; brani 1, 2), Mondaino (L'arberto - teatro Dimora, 23 giugno, brani 3, 4, 5), Parma (teatro Due, 27 giugno; brani 6, 7) e Lugo (Lugo musica estate , 28 giugno). Tutte le composizioni, i testi le musiche e gli arrangiamenti sono di Annette Peacock, pubblicati in esclusiva da Vicious Music mcps/prs.
®©2007 Vicious Music.
Tempo totale: 40:01
Selezione discografica di Annette Peacock.
Prodotto da Annette Peacock. Coprodotto da Mauro Stocco.
Cd fuori commercio allegato a Musica Jazz n. 11/2007